2017年BESTな10曲
今年もこの時期がやってまいりました。自分が今年一年聴いてきた音楽を振り返るBESTな10曲です。今年はプレイリストに33曲が入っていました。以下毎年恒例のコピペ。
2008年から作り始めた、その年のお気に入り曲ベスト10。自分で決めたルールは2つ。
①.その年(今回は2017年1月~12月)の配信or発売作品であること
②.1アーティストにつき1曲のみ(別名義ならOK)
①は毎年iTunesでプレイリストを作成するので手元に音源がないものは対象外にしています。②も毎年書いてますが、1アーティスト1曲に絞る作業がまた楽しい。
毎年言ってる気がしますが、特に今年は1位候補が多かったです。
☆10位 「I Miss Talking To You (Dead End For Sweet Dreams Mix)」TAMI
今年最後の最後でほぼ確定していた今回の10曲に強引に押し込まざるを得なくなるほど惚れてしまったTAMIさん。11月のデンぐる!で観るまで全く知らなかった神戸のアーティストさんです。ライブのインパクトたるやとてつもなかったんですが、自分が惹かれているこの音源の魅力は、ライブのそれとはちょっと違う気がします。
ライブでは圧倒的に力強いエレクトロを感じましたが、音源の中で一番光って見えたのはかなりアコースティック寄りな一曲。まあこういう事があるのも音楽の面白さです。もちろんステージのパフォーマンスの方も忘れられないインパクトでしたから来年はきっと関西遠征してしまう事でしょう。
☆9位 「Antique」cellzcellar
今回の10曲中唯一お会いした事がないアーティストさん。ライブも観た事がありません。きっかけはフィーチャリングボーカルでコッテルの千代さんが参加されていた事。久しぶりに聴く千代さんの声が、この曲の世界観にあまりにぴったりなのでかなり驚きました。そしてしばらく姿が見えなかった間にまたさらに歌声に凄みが増している。出会ってからずっと進化し続けているボーカリストさんなのです。
海外留学から帰国して音沙汰無いなと思っていたら御結婚されたとか。そしてバンドのボーカリストとして音楽活動を再開するという嬉しいアナウンスもありました。どんな音楽性になるのか、こちらも非常に楽しみです。
☆8位 「Swedish Girl」fantaholic
トラックの切れ味は今回の10曲中1.2を争う渡部高士さんプロデュースのfantaholic。今年リリースになった5曲入りEPの中でも抜群にテクノ色が強いこの曲がお気に入りです。
fantaholicの佐藤さんと言えばフランスの印象も強く、こちらのMVの「Danse,Magie,Feu」もそんな雰囲気が出まくっていて今回の1曲を選ぶ際に非常に迷いました。こういう作風の幅広さもfantaholicの魅力の一つです。今回のEPではその片鱗は見せていませんが、元々最初に観た時の音楽スタイルはシンセパンクでしたからね。あれはあれで個人的にはとても好きでした。
2016年末に今回の音源のリリース前にイベントに出演してから現在まで、今年fantaholicのライブは1本もありませんでした。その時自分は観に行けなかったので、結局この曲をまだフロアで聴いていないのです。普通に大変そうなお仕事をしながらの音楽活動のようなのでなかなか難しいとは思いますが、ぜひ2018年は生のfantaholicを観たいものです。
☆7位「Intersect」MIDEN
今年から活動が始まったmakoto yamaguchiさんのソロ名義のMIDEN。それまでは占い師のアイビー茜さんとのユニットnoitaで作品を発表されたりしていました。
元々のソロ作品は硬質でギラギラした音のエレクトロハウスで、インストものでは抜群に好きなサウンドでした。
このMIDENでは以前の音を踏襲しつつ、メロディアスな雰囲気が強くなった気がしています。ハイエロさんとも仲が良い数少ないアーティストさんですので、またぜひ絡んでイベントなどやっていただけると良いなと思います。
☆6位「Floor killer」宙にペルシャ
今年一夜限りの奇跡の復活!を遂げた宙にペルシャ。トラックメーカーのさだかずやさんは、自分の中では最強のエレクトロPOPトラックメーカーの中の一人です。活動中に次のリリース候補的にYouTubeにUPされていたのがこの「Floor killer」。よりPOPな「空想エレクトロ」と並び、当時の宙にペルシャのステージの2枚看板的な曲でしたが、完成する事なく解散。それが今年の限定復活の際に待望の音源化。これは本当に嬉しかった!
今年唯一のライブでの大阪遠征でした。あのまま活動が続いていたら、間違いなく今でも追いかけ続けていたバンドだと思います。
☆5位「FUTURE WORLD」Ruby*
たまたま「初期の楽曲も演る」ということで足を運んだライブの特典で戴いたのが、この曲のカップリングの「世界のかけら」のデモ音源でした。これが実はミトメマコトさんの手による楽曲で、やはり(当然!)評判が良かったようで今年正式にリリースとなった次第。そしてM3で購入したところ一緒に収録されていた「FUTURE WORLD」の方をより気に入ってしまったという流れです。
ミトメさん特有のデジロックなトラックとlilyさんのウィスパーなボーカルは、ひょっとしたらあまり相性が良くないかなという心配もありましたが、そこはミトメ先生さすがの完成度です。lilyさんがボイトレに通い、より強いウィスパーを手に入れていたのも大きいと思います。カッコいいエレクトロPOPです。
☆4位「感傷エレジー」VALKIRIA
自分の中では今年の「待望の音源化」と言えば、やはりこのVALKIRIAを置いて他にはありません。重虎さんとKIRIAさんのハンパない拘り故、陶芸家のように作っては壊し、作っては壊しの繰り返し。その間ライブ活動も止まってしまうのでファンとしては「ただ待つ」以外の選択肢はありません。おかげで今年一番通しで聴いたアルバムになりました。「中から1曲選ぶのが心苦しい」と思うのは名盤の証拠なのです。
エレクトロのライブに通い始めた当初から対バンでVALKILLYやKIRIA名義では観ていたものの、決定的だったのが動画の渋谷WOMBでのKIRIA∞名義での弾き語り。この時ほど生で聴いた歌が心に刺さった事はありませんでした。ライブ観ながら泣いたのも多分初めてです。そしてその直後からVALKILLY重虎さんとKIRIAさんの共同開催イベントLunaphilia〜鋼鉄の黙示録〜が始まります。形態は変わって来ていますが、重虎さんとKIRIAさんのライブに通い始めてからもう5年以上が経っています。このお二人の活動を追いかけるのは、もはや自分のライフワークと言えそうです。
☆3位 「悪女」ミルマナコ
この動画ももう何度このブログに貼ったことか。エレクトロ色が限りなく薄い今年の10曲唯一の完全バンドスタイルのミルマナコです。2016年のBESTな10曲1位luvBIRDの対バンで3月に渋谷Guiltyで出会いました。その時のブログにも書きましたが、入り口のイベントアナウンスのアーティスト名とアー写を見て、イベントスタート前にきっとタイプだと予想した非常に稀有な例。音楽性まで想像した訳ではありませんでしたが、やはりライブはとてつもなくハマりました。
ジャズっぽいタイトでミニマルなバンドサウンド。シンタロウさんの渋いドラムが光ります。そこに恐ろしく広がり感があって響く池真衣さんのボーカルが乗ってもうタダモノじゃない雰囲気満載。AIから寺尾聰まで、R&Bも昭和歌謡もオリジナリティあるれる形でカバーしてしまうあたりも本当に好きなポイントです。
そんなミルマナコも先月待望の音源をリリース。今回の収録曲の中ではやはりライブ定番の「悪女」が一番なのですが、まだ音源化されていない「青」も負けず劣らず好きなのです。来年こちらがリリースされたらまたBESTな10曲上位間違い無し。
☆2位 「Junk love boutique」Vaseux
今年から夢中になって通っていた神様クラブの対バンで、7月に恵比寿BATIKAのりんご音楽祭予選で出会ったのがこちらのVaseux。衝撃でした。
ウィスパーなのに力強い、マイコさんの不思議なボーカルスタイル。ヒロキさんの楽曲がまた刺激的なエレクトロハウスなのに何処か懐かしい。唯一無二感がハンパないのです。中でもこの「Junk love boutique」は最初に観た時からずっと頭の中に住み着いて離れてくれません。
さらにこの曲、ライブでは間奏部にマイコさんの「lovin' you」が入るスペシャルバージョンになります。動画にもありますが、歌い終わりから「junk love boutique」に戻るあたりなんかもうたまりません!
既に来年のライブ予定もいくつかアナウンスされています。間違いなく2018年も通い込んでしまうアーティストさんです。
☆1位 「N°5」神様クラブ
最近のエレクトロ界隈の動向には本当に辟易としているくせに、やはり自分はエレクトロPOPが大好きなのだと思わせてくれた神様クラブ。その中でも圧倒的なインパクトだったのがこの曲「N°5」でした。
2016年の年末にツイッターでフォローされてSoundCloud覗きに行ってハマり、2月に渋谷HOMEで観たのが始まりでした。自分が最も苦手なイベントにも呼ばれたりするくらい、音的には界隈に限りなく近いのに、決定的に違う何かがあるのが神様クラブ。ハルさんの歌か詩か?それともアマネさんのトラックメイクなのか?レーベルがハチスノイトさんなどと同じPURRE GOOHNというのもそんな音楽性に影響しているのかもしれません。
「甘い狂気」が自分が神様クラブに感じる一番の魅力です。ある意味光と闇が混在するスタイルで、エレクトロPOPど真ん中なのにカッコいい。自分が追い求めて来た理想形の音がここにもあった、そう思っています。
2017年は以上のような10曲になりました。1〜3位の神様クラブ、Vaseux、ミルマナコは全て今年になって初めてライブを観たアーティスト。本当良い出会いに恵まれた1年でした。
2018年は早々にmarucoporoporoさんのリリースが控えています。macaroomも3rdアルバムのリリースが近そうですし、神様クラブも既にアルバム未収録の楽曲を多くライブで披露しています。
そして今年一年、絡んでいただいた皆様本当にありがとうございました。おかげさまで本当に楽しい2017年になりました。来年も宜しくお願い致します。
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